星海の下で君に宣誓を。
入学式
入学式の日、校門の前。
大きい学校を見て、緊張したような、それでいて楽しみな不思議な気持ちになった。
この春から高校1年生。今日からこの学校に通うんだと、初めて実感が湧いた。
『月音 蒼空』と書かれたタグを受け取り、校内に入る。
「⋯こんな感じなんだ、すごい綺麗⋯」
洋風な高校で、掃除が行き届いていて綺麗だった。
私が内見せずに決めた理由、それはこの高校に天文学部があること。
天文学部で有名で、屋上には天文部員しか入れないらしい。
「早く部活入りたいなぁ⋯」
星空。月。惑星─これらの単語は、わたしの気分を高揚させる。
きれいな景色もなにもかも、わたしの宝物なのだ。
入学説明をする校長も、新入生代表の挨拶も耳に入らない。
わたしの頭の中は、「天文学部に入部すること」でいっぱいだった。
でも、そんなわたしの思考を溶かす人がいた。
「生徒会代表、星宮楓雅です。」
「新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。」
黒髪に、青のメッシュが入ったマッシュヘアの男の人。
生徒会のバッジがついているから、おそらく生徒会でも上部の人なのだろう。