星空玲&如月みぞれ コラボ第二巻 プロット

プロット

■ 第1章:放つ(導入)


【情景・出来事】
* 舞台は空の上。金色の雲々があちこちに散らばる広大な世界、『コールド・クラウド』から人間界を見下ろしている謎の少女・ベール。彼女は親友の帳と共にいつも人間の愚かさを観察しては、「どの人間も、『身の程知らず』ね」と冷酷に言い放っていた。
* ある日、ベールの目に留まったのは、地上の一人の女子生徒。彼女は校内一のモテ男子を、遠くからただじっと見つめていた。


【ベールの心理】
* ベールはその姿に強いイラ立ちを覚える。「どさくさに紛れて恋をするなんて、情けなさにも程があるわ──。」
* ベールは退屈しのぎも兼ねて、その「身の程知らずな恋」を徹底的に叩き壊し、終わらせてやろうと様々な意地悪な画策を練り始める。


■ 第2章:散る(展開・事件)


【情景・出来事】
* ベールが人間界に介入し、女子の恋を邪魔する「策」を実行に移そうとした、まさにその前のこと。
* 現実はベールの予想を超えて残酷に動いていた。なんと、女子の「一番の親友」と「モテ男子」が急接近し、すでに恋人同士になってしまったことが発覚する。
* 女子の恋は、ベールが手を下すまでもなく、始まる前に現実の手によって粉々に砕け散って(割れて)しまった。

親友を応援しなければならない立場になった女子は、傷つくことすら自分に許さず、何事もなかったかのように「おめでとう」と偽りの笑顔を浮かべる。
雲の上からそれを見たベールは、なぜか言いようのない激しい不快感を抱く。感情を押し殺して「透明なガラスの檻」に閉じこもってしまった女子の姿が、どうしても気に入らなかった。


■ 第3章:浴びせる(中盤・介入)


【情景・出来事】
* ベールは人間の姿を借りて、地上の女子の前に現れる。
* 目的は「その身の程知らずな嘘(強がり)を暴くこと」。ベールは女子に対して、突き放すような冷酷な言葉、非情な現実を次々と浴びせる。


【二人の変化】
* 女子はベールの冷淡さに戸惑い、傷つきながらも、なぜかベールが自分から目を離さずにいてくれることに気づく。
* ベールが仕掛ける数々の「嫌がらせのような画策」は、実は女子が「失恋したという現実」から目を背けず、ちゃんと自分の痛みを自覚させるための、歪んだ、でも唯一の優しさだった。
* 女子は、ベールの冷酷さの裏にある「不器用な温かさ」によって、死んでいた心が少しずつ動き出すのを感じる。


■ 第4章:剥がす(クライマックス)


【情景・出来事】

* 親友と男子の幸せそうな姿を目の当たりにし、ついに女子の心の限界が訪れる。それでも「私は大丈夫だから」と、自分の感情を殺して透明になろうとする女子。
* その時、ベールが女子の前に立ちはだかる。「いつまでそんな、身の程知らずな仮面を被っているつもり?」言葉で拒絶しようとする女子を、ベールは何も言わず、強く、冷たく、でも確かに「抱きしめた」。


■ 第5章:理不尽な優しい君(結末・エピローグ)


【情景・出来事】
* すべてを吐き出し、ボロボロになりながらも、涙を拭って自分の足でしっかりと地面を踏みしめた女子。
* ベールは相変わらず冷めた瞳のまま、ふいっと背を向けて、親友の帷もいる金色の雲々、『ゴールド・クラウド』へと帰る準備をしながらぶっきらぼうに言い放つ。
* 「まあ、これから、自分らしくやってけば。私はもうこれから何も口出ししないから、自分で考えてやりなよ」
* 去ろうとするベール。しかし一瞬だけ足を止め、悪戯っぽく少し振り返る。
* 「……ふふっ。なんて冷たくないって。貴方がどうしても苦しくなったら、いつでも呼び出してよ?深夜と早朝はやめることね」ベールは冷たい風のように、その場から跡形もなく立ち去ってしまう。
【ラストシーン】
* 残された女子は、涙を流しながらも、ベールの眩しいくらいの理不尽さと優しさに、小さく笑ってしまう。そして、空を見上げて叫ぶ。

* 「うん……!私、これからは、自分の気持ちに、正直になれる様になるよ……!ベールちゃん、ありがとね」



──end
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