溺愛、しないで
物語の幕開け
ローファーと革靴。二人分の足音が地下のコンクリートを叩く。
前を歩く灰色のスーツを着た男の人から圧を感じ、勝手に足が動いてしまう。
青島と呼ばれていた人は、途中からどこかへ行ってしまった。
黒い髪に黒曜石のような色をした目。
180cm以上はありそうな高い身長。
綺麗に通った鼻筋にぱっちりとした二重。
あんな芸能人みたいなイケメン、昔も今も知り合いにいないんだけど……!!
というか、今目の前にいる人もかなりかっこいいんだけど何……?
綺麗な金髪に左右で目の色が違うオッドアイ。
左目が橙色で右目が黒色。
派手な外見に対し、彼は一見優しくて良い人そうだが、それが何故か得体の知れない恐怖を感じさせた。