*主役じゃなくても*
ver.冬斗
華は、最初は俺よりもだいぶ仕事が遅かったけど、なれたのか、すごいスピードでラッピングしている。
そうしたら、雪夜のおじいちゃんが、華と話をするようで、中庭に連れて行った。
『なぁ、雪夜。何の話だろ?』
「冬斗も最初の手伝いの日におじいちゃんに呼ばれてたじゃん。
同じことじゃないの?」
『って事は、志望理由みたいな?
たしか俺そんなこと聞かれたぞ。』
俺たちは黙々と手を動かしながら、話をしていた。
だんだんと、ラッピングされたプレゼントが山のように並んでゆく。