内緒の手紙

ふたりだけの放課後

私は放課後の図書室でカウンター担当になっている。
毎日人は来ないのに、なぜか開いているこの場所。
でも、たったひとりだけ毎日通ってくれる男の子がいる。

「彩月(さつき)〜いる?」

「あっ、古賀(こが)くん!」

ゆっくりと、まるでイケナイコトでもしているかのように、そーっと入ってきた男の子。
この人が毎日来てくれてる人だよ。
今日も古賀くんは手に本を持っている。

「これ読み終わったー。次のおすすめかしてくんね?」

「うん!もちろん」

そう言われるとわかっていて、私は事前に本を用意しておいたのだ。
その本を取って彼に見せる。

「これでいい?」

「うん。彩月のおすすめならなんでも」

そう言ってくれるのが嬉しくて、私はクスッと笑った。
いつものように返却処理と、貸し出し処理を行う。

「サンキュー。じゃ、俺ちょっとあっちの棚見てくるわ。あと、さっき返した本の中ちゃんと見てね」

そう言ってからは奥の方にある棚に向かって行った。
私は不思議に思いながらも、言われた通り本を開いてみる。
ぱらぱらとめくっていると、なにかが挟まっているページを見つけた。
紙としおり。
しおりにはひまわりの花弁が押し込まれていた。
紙を開いてみると。

『明日の放課後、委員会サボって俺とデートしない?』

そんなことが書かれていた。
私はドキッとした。
なんだかずるい。
でも、それに私はドキドキしてる。
やっぱり私、古賀くんのことが好き。
私は彼にメッセージを送った。

『いいね』

私と古賀くんが両思いだとわかるのは、あとちょっぴり先みたいです。
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