【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編
9.黒白王子の大団円
朝。
恋は、宗介達と同じ様なメニューの朝食を食べてから、登校した。
教室へ行くと理央が待っていましたとばかりに口を開いた。
「恋、知ってる?。狐の話」
狐、と聞いて恋は身をすくめる。
「あの狐、本当は人なんだって。あやかしの狐なんだって。どう思う?。それ。」
「なんの話?」
宗介が割り込んで聞くと、理央は声を潜めて言った。
「いや、なんかね、恋にしか言っちゃいけないんだって。綾瀬くんが言ってて」
「綾瀬が?」
「恋、何のことか覚えある?。狐、狐って言えって言ってるんだけど。」
恋はぞくりとして、宗介の手を掴んだ。
宗介はその手を握り返すと、きっぱりと言った。
「知らない。恋が狐じゃないとか、おかしな事言い出すつもりじゃない。」
「だよ。そう言ってるんだ。」
「頭おかしいよ。そんなはずないだろ。馬鹿馬鹿しい。」
宗介はそう言いながら教科書を開いた。
恋は困った顔のまま筆箱を出すと、メモ帳に落書きを始めた。