千代子花火の12週間の恋
  ◆◇◆


 ❄そして……十二週目……❄


 「皆様……本日は、お二人の門出の証人としてお集まりいただきました」


 今日という日、最も美しい場所である教会の中で……


 私、吉永(よしなが)花火(はなび)は、吉永(よしなが)光輝(こうき)の隣に立っていた


 「僕、光輝(こうき)は、花火(はなび)さんを妻として迎えることを誓います。喜びのときも、悲しみのときも、あなたに誠実であり続けることを誓います。生涯にわたり、あなたを愛し、敬うことを誓います」


 「私、花火(はなび)は、光輝(こうき)さんを夫として迎えることを誓います。喜びのときも、悲しみのときも、あなたに誠実であり続けることを誓います。生涯にわたり、あなたを愛し、敬うことを誓いますわ」


 「光輝(こうき)さん、あなたは花火(はなび)さんを妻とし、喜びのときも悲しみのときも誠実であり、生涯にわたり彼女を愛し、敬うことを誓いますか」


 「誓います……」


 「花火(はなび)さん、あなたは光輝(こうき)さんを夫とし、喜びのときも悲しみのときも誠実であり、生涯にわたり彼を愛し、敬うことを誓いますか」


 「誓います……」


 夫となった人が、私に結婚指輪をはめてくれた……私の表情は、はっきりと幸せそうだったと思う……自分では見えないけれど……


 「それでは、花嫁にキスを」


 二人の唇が重なった。教会中に拍手の音が響き渡った……


 たった12週間だけの恋物語は幕を閉じた……でも、私たち二人の関係は、これからもずっと続いていく……


 現実は小説よりも奇なり……その言葉を、今、心の底から実感している……


 仕事仲間から……恋人へ


 小さな作家志望から……世間で話題になる作家カップルへ


 短くはなかった、作家カップルのこの物語を、ここで締めくくりたいと思う……


 そして、この物語の最後の一文は……


 生まれた子供は男の子で、体重は3200グラムでした……
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