先輩、好きでいるのやめてもいいですか?
昼休み。

いつもなら先輩の教室へ行くところだけど。

今日は美和と一緒に中庭でお弁当を広げる。


「美和のおばちゃんの卵焼き久しぶりかも」
「いっぱい食べな〜、その代わり私も由紀ん家のからあげいただき!」


中庭で美和と過ごしていても、スカートのポケットに入っているスマホは震えない。

その事実に少しだけ胸がチクン、と痛む。


でも、まだ昼休みは始まったばかりだし、他の休み時間もあるし、放課後だってまだあるし!

……と、自分を励まして、美和のおばちゃんの卵焼きを飲み込んだ。



結局、昼休みが終わって教室に戻っても、ユウマ先輩から連絡はなかった。

昼休み中、教室にいた子に聞いても、私を訪ねて来た人はいなかった。
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