浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
ライラ・スワンの過去の情報はほとんど存在しないものの、リチャード・シーヴァーの情報はきちんと残されている。

彼が住んでいたのは、ワシントンから遠く離れたテキサス州である。直線距離で約2560キロ。東京から台湾・台北市やフィリピン・マニラまで行ける距離である。車でドライブして行こうものなら、ノンストップで運転したとしても四十時間ほどかかってしまう。

「テキサスか。いいな。カウボーイになってBBQでも楽しみたいぜ」

バッカスがニヤリと笑う。夕鈴が白夜の肩を掴んだ。

「白夜ちゃん。すぐにテキサスに行こう」

「せやな。あっ、ちょっと待ってくれへん?マシューに骨の傷の分析だけ頼んでくるわ」

白夜はマシューに頼み事をする傍ら、素早くテキサス行きの航空チケットを取る。直行便で向かえば、テキサスまでは五時間ほどのフライトだ。

「行こう!」

白夜と夕鈴は、空港へと急いだ。



夕鈴がテキサスの警察署に連絡をしてくれたおかげで、空港に刑事のマイク・チョジックが迎えに来てくれた。マイクの運転する車でライラの実家まで向かう。
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