秘密
プロローグ
ミーンミンミンミン。
ミンミーンミンミンミン。
夏休み目前の朝。
コンビニの影に無造作に置かれた所々欠けているコンクリートブロックの上に制服姿で2人して座って。
「……あっつい」
「夏だもんな」
私はバニラのソフトクリーム、隣に居る幼なじみはシャリシャリとソーダ味の棒アイスを食べている。
影になっているとはいえ、気温は変わらず暑いまま。
猛暑日を記録し続けている今日この頃。
アイスが溶けるのも早い。
「こんな暑いのによくそんな甘ったるいの食えるよな」
「別にいいじゃん。アイスと言えばバニラでしょ?」
「いや、俺はソーダ」
ミーンミンミンミン。
朝から元気よく鳴く蝉の声は意識しないでいればいつの間にか聞こえなくなってくる。