calendar〜学校で大人気の週間男子達から溺愛されてます!?〜
「あ、はいっ……! 周防暦と言います……。あの、ここは特別寮ですよね……? 明らかに5人以上いますけど…」

私が恐る恐る尋ねると、奥のソファからド派手な赤髪の男の子が身を乗り出してきた。

「それな! 俺らもさっき先生から聞いたんだけどさ、今年の入試、まさかの5位が3人同点だったんだってよ!」

「えっ……3人同点……!?」

「そう。だから本来5人部屋のこの寮に、今年は特例で俺たち8人が入ることになったんだって」

呆れたように肩をすくめたのは、少しトゲのある雰囲気を放つ銀髪の男の子だ。

(は、8人……!? と、というかさっきの文脈的に女子私だけ…?)

予想外すぎる事態に目眩がしそうになっていると、リビングの奥から静かな足音が近づいてきた。

「騒がしいぞ、お前たち」

低い、けれど凛とした声。

人込みを割るようにして姿を現したのは——今朝の新入生代表として壇上に立っていた、あの黒髪の男の子だった。

彼の冷たい氷のような瞳が、まっすぐに私を射抜く。

「……お前が、8人目の入寮者か」

「あ、はい……っ。周防暦です……!」

あまりの威圧感と美しさに、息が止まりそうになる。

彼は私をじっと見つめると、フッと小さく目を細めた。

「女子ひとりだからと言って、特別扱いするつもりはないからな」
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