加納欄の入院 シリーズ32シーズン4
「院長と……副院長だ」
「…………え?」
思わず、聞き返した。
「今、なんて?」
「院長と副院長だよ。この病院のトップ二人だ」
「…………」
冗談でしょ。
あたしは、苫利先輩を見る。
苫利先輩も、何も言わない。
加奈さんを見ると、険しい顔で男を見つめていた。
桃井病院の院長と副院長。
何人もの命を救ってきたはずの、この病院のトップ。
その二人が――。
患者を選び。
薬漬けにして。
臓器を金に換えていた。
「……病院ぐるみじゃないですか」
あたしの声が、自分でも分かるくらい低くなった。
男は、何も答えなかった。
「…………え?」
思わず、聞き返した。
「今、なんて?」
「院長と副院長だよ。この病院のトップ二人だ」
「…………」
冗談でしょ。
あたしは、苫利先輩を見る。
苫利先輩も、何も言わない。
加奈さんを見ると、険しい顔で男を見つめていた。
桃井病院の院長と副院長。
何人もの命を救ってきたはずの、この病院のトップ。
その二人が――。
患者を選び。
薬漬けにして。
臓器を金に換えていた。
「……病院ぐるみじゃないですか」
あたしの声が、自分でも分かるくらい低くなった。
男は、何も答えなかった。