生真面目騎士様に抱きしめられないと眠れない、とても都合の良い不眠症。
……パッと目を開けると、そこには精悍な容貌の男性が、私のことをじっと見つめていた。
短い黒髪に同色の瞳。凛々しい顔つき。整ってはいるけれど、貴族的というより男性らしい……そんな人だった。
私たちは近い距離で見つめ合っていた。そして、背中にまわり重み。高い体温は温かい。間違いなく、私は彼に抱きしめられていた。
「……おはようございます」
「お……おはようございます?」
他人行儀な朝の挨拶。私たち、抱き合っているのに……?
起き抜けでぼんやりとした意識は、急に輪郭をもってはっきりと見えてきた。私はこちらの初対面の男性に抱きしめられて眠っていた……そして、いま見つめ合っている。
……どうして?
「っ……!! キャー!!!!」
もしかして、眠れずに前後不覚になっている間に襲われたのかもしれないと思い至った私は、高くて長い悲鳴をあげてしまい、目の前の男性は立ち上がり慌てて離れていた。
距離をもって離れれば彼は、騎士らしくきっちりとした騎士服に身を包んでいた。そして、私も自分の胸元を確認すれば、喪服のままだった。
短い黒髪に同色の瞳。凛々しい顔つき。整ってはいるけれど、貴族的というより男性らしい……そんな人だった。
私たちは近い距離で見つめ合っていた。そして、背中にまわり重み。高い体温は温かい。間違いなく、私は彼に抱きしめられていた。
「……おはようございます」
「お……おはようございます?」
他人行儀な朝の挨拶。私たち、抱き合っているのに……?
起き抜けでぼんやりとした意識は、急に輪郭をもってはっきりと見えてきた。私はこちらの初対面の男性に抱きしめられて眠っていた……そして、いま見つめ合っている。
……どうして?
「っ……!! キャー!!!!」
もしかして、眠れずに前後不覚になっている間に襲われたのかもしれないと思い至った私は、高くて長い悲鳴をあげてしまい、目の前の男性は立ち上がり慌てて離れていた。
距離をもって離れれば彼は、騎士らしくきっちりとした騎士服に身を包んでいた。そして、私も自分の胸元を確認すれば、喪服のままだった。