私の運命の人
学園祭
大学生活にも慣れ、私は毎日たくさんの講義を受けている。
興味のある分野、しかも自分が選んだ講義を受けるのは楽しく、大量のレポートに追われながらも将来の夢に近づいている気がして嬉しかった。
バイト先では時々坂井くんと一緒になるけれど、変わらず並んでクレープを焼き、時には競い合って「五秒勝った!」だの「こっちの方が美味しそう」だのと張り合っていた。
坂井くんは私を「先輩」と以前のように呼び、カラオケのバイトも続けている。
大学も工学部のあるところを目指すと教えてくれた。
「ねえ、ゆりり。相変わらず坂井くんと仲良さそうだけど、どういう関係?」
ある日真由子さんにそう訊かれて、私は「仲のいい先輩と後輩ですよ」と答える。
「ええ!? 二人、つき合ってるんだと思ってたのに。なーんだ、期待させないでよね」
真由子さんには悪いけれど、私も坂井くんも顔を見合わせて黙っていた。
そしてやっぱり坂井くんはモテる。
新しいバイトの女の子やお店に買いに来る女の子たちがハートの目で坂井くんを追い、坂井くんがいない日は露骨にがっかりする。
中には「今日坂井くんいないんですか? じゃあいいです」と何も買わずに帰っていく子もいた。
「もうさ、自動ドアのところに『坂井くんはお休みです』って等身大パネル置いておきたいよね」
そんな真由子さんの言葉に、「確かに」と皆で笑い合った。
興味のある分野、しかも自分が選んだ講義を受けるのは楽しく、大量のレポートに追われながらも将来の夢に近づいている気がして嬉しかった。
バイト先では時々坂井くんと一緒になるけれど、変わらず並んでクレープを焼き、時には競い合って「五秒勝った!」だの「こっちの方が美味しそう」だのと張り合っていた。
坂井くんは私を「先輩」と以前のように呼び、カラオケのバイトも続けている。
大学も工学部のあるところを目指すと教えてくれた。
「ねえ、ゆりり。相変わらず坂井くんと仲良さそうだけど、どういう関係?」
ある日真由子さんにそう訊かれて、私は「仲のいい先輩と後輩ですよ」と答える。
「ええ!? 二人、つき合ってるんだと思ってたのに。なーんだ、期待させないでよね」
真由子さんには悪いけれど、私も坂井くんも顔を見合わせて黙っていた。
そしてやっぱり坂井くんはモテる。
新しいバイトの女の子やお店に買いに来る女の子たちがハートの目で坂井くんを追い、坂井くんがいない日は露骨にがっかりする。
中には「今日坂井くんいないんですか? じゃあいいです」と何も買わずに帰っていく子もいた。
「もうさ、自動ドアのところに『坂井くんはお休みです』って等身大パネル置いておきたいよね」
そんな真由子さんの言葉に、「確かに」と皆で笑い合った。