私の運命の人
二年が経ち、春に父が単身赴任から戻って来ると、私は父と週末に出かけることが嬉しくて祖母の家からも足が遠のく。
夏休みにようやく会いに行くと、いっくんの家はなくなっていた。
「おばあちゃん、どうして? いっくんはどこにいったの?」
「それがねえ、春にお引っ越しされたんだよ。おうちも売ったみたいでね、あっという間に取り壊されたの」
「おひっこしってどこに?」
「わからないの。急に決まったらしくて」
「そんな。もういっくんにはあえないの?」
そう言って私はわんわん声を上げて泣き出した。
祖母はなんとか私をなぐさめようと、オロオロしていたのを覚えている。
あの時から私は、神様は大切な人と私をめぐり会わせてくれないのかと思うようになったのかもしれない。
大切なこの人と離れたくない、そう願えばずっと一緒にいられたらいいのに。
けれど別れは突然やって来るのだと、幼い私はそのことがただ悲しかった。
夏休みにようやく会いに行くと、いっくんの家はなくなっていた。
「おばあちゃん、どうして? いっくんはどこにいったの?」
「それがねえ、春にお引っ越しされたんだよ。おうちも売ったみたいでね、あっという間に取り壊されたの」
「おひっこしってどこに?」
「わからないの。急に決まったらしくて」
「そんな。もういっくんにはあえないの?」
そう言って私はわんわん声を上げて泣き出した。
祖母はなんとか私をなぐさめようと、オロオロしていたのを覚えている。
あの時から私は、神様は大切な人と私をめぐり会わせてくれないのかと思うようになったのかもしれない。
大切なこの人と離れたくない、そう願えばずっと一緒にいられたらいいのに。
けれど別れは突然やって来るのだと、幼い私はそのことがただ悲しかった。