your side
あたしは次の日十に会ってもお姉さんの事

ナイショにした

「城崎くんてさ兄弟とかいるの?」

「ミキぃ…城崎くんはもーいいよ…十で」

ここにきて今から呼び捨て?恥ずかしいよ…

心いっぱいで照れながら

「じゅ…十は兄弟とかいるの?」

「ミキは?」

「あたし?弟が一人」

「いいねぇ弟!今度会わせてよ」

「う…うん。で?」

「あ?あぁねーちゃんが一人」

やっぱりお姉さんいたんだ
よかったぁ

「なんで?」

「なんでもないけど…」

「ふっ」

十が鼻で笑った

「何!」

「わかりやすぅ
アネキ昨日カフェ行ったんでしょ。んでオレに黙ってろとか言った?」

もうとっくにあたしの家の前に着いていた
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