your side
いつものよいに家までの帰り道

いつもと違ったのは

手を繋いで歩いている事

あたしは十を好きで

十もあたしを好きなんだ

確信はしていた

けど確かなものはない

確かなもの

それは言葉だった

「ねえ十…あたし達さあ」
「ミキ…」

十はあたしの言葉にかぶせて言った

「ミキ…このままじゃダメかな」

「え?」

「俺達…」

「このまま?」

「こんな感じで…」

「どういう意味?」

「友達以上…恋人未満…」
「は?」

「とにかくクリスマス待ってっから」

「ちょっ!」

十は手を離してポケットに入れ

「じゃ」

とあたしを見つめて笑った
そこはもうあたしの家の前だった
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