可愛がって下さいよ、花岡先輩。


全寮制の共学校、賀集学園に入学した。

私は女子寮の第一寮に入寮……。

それから、生徒会に入った。

一番下っ端なので私の仕事は、生徒会室の掃除をしたり、データ入力のお手伝い、実家から送られて来たお茶をお入れした。

私の実家は茶農家で、自園自製自販を行っていた。

生徒会の皆さんに、気に入って頂けた。

副会長の花岡先輩には、“茶、入れるの上手いな”と、褒めてもらえて、……嬉しかった。


生徒会長の皇先輩は、皇グループ現総帥の孫で、学園内で絶対的な権力を持つ。

副会長の花岡先輩は、皇家の分家の出身で、皇先輩の補佐をしてる。

書記の京極先輩、会計の白鳥先輩、私を合わせた五人が生徒会のメンバー。


生徒会に入ったのは、花岡先輩とお近づきになりたかったから。

……不純な動機。

生徒会長である皇先輩の後ろに控えて、騎士のように従う花岡先輩に憧れた。




「良い香りね。」

学園内の薔薇園を管理する、庭師さんから頂いた薔薇を花瓶に生けてると、白鳥先輩が生徒会室に入って来た。

「庭師の方から、お裾分けして頂きました。」

「薔薇園はもう見頃かしら?」

「まだ、咲始めですが、とても綺麗でしたよ。」

「そう。足を運んでみるわね。」

会計の白鳥先輩は、自分の席に座りパソコンを立ち上げた。

私は白鳥先輩の湯飲みにお茶を入れて、お出しすると“ありがとう”と、白鳥先輩はお茶を飲んだ。


「薔薇臭いな、この部屋……。」

次に書記の京極先輩が、生徒会室に入って来たが、京極先輩には薔薇が不評だった。


「……可哀想なので、寮に持って帰ります。」

私は寮に持って帰って、ペットボトルに挿した。


皇先輩と花岡先輩は、ご実家の用事で学園の外に出ていた。

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