可愛がって下さいよ、花岡先輩。①
「一年一組、筒香深青です。生徒会に入りたいのですが……。」
生徒会室のドアをノックして、返事があり“失礼します!”と元気良く声を出して入った。
生徒会室の中には、皇先輩、花岡先輩、京極先輩、白鳥先輩の姿があり、一斉に全員から視線を向けられて、緊張して段々と声が小さくなった。
「筒香さん、ね。歓迎するわ。」
白鳥先輩が椅子から立ち上がり、“よろしくね”と、手を差し出してくれたので、私は両手で握り“こちらこそよろしくお願いします”と、頭を下げた。
「反対の人はいないわよね?」
「大歓迎だ。」
そう、答えたのは皇先輩。
「……会長が賛成なら、歓迎する。」
「同じく。」
続いて、花岡先輩と京極先輩が答えた。
白鳥先輩は後輩の女子生徒が入ったのが、嬉しいみたいだった。
入学式の日。
新入生に向けて生徒会の会長から、……お祝いのお言葉があった。
皇グループは有名な大企業なので、私でも知っていた。
その現総帥の孫、だと聞いて納得した。
賀集学園には、各地から生徒が集まっていて、私はお茶どころ出身である。
将来役に立つ、人脈を作ったり、する場所でもあった。
集会で体育館に行く度に、皇先輩が登壇して話していたが、私は司会進行をしたり、後ろに控えて騎士のように従う、花岡先輩に目を奪われた。
……強く気高い、そんな印象。
憧れてどんな人なのが、とても気になって……。
花岡先輩に近づきたくて、生徒会に入った。