推しがわたしのファンでした
待ち合わせ
『きなこどうふ』さんと約束した場所についた。
待ち合わせ時間まで、あと10分。
「失敗したかな。ネットで知り合った人と会っちゃいけないってお母さんにいつも言われてたのに……」
バックの中の新生akiyaファイルを撫でながら、ため息をつく。
どうして私って、こう考えなしなんだろう……。
時計を見る。
約束の時間まであと5分。
周囲を見渡すと、黒いキャップをかぶった人が3人見えた。
一人は若い女性。もう一人はヤンキーっぽいお父さんくらいの年に見える男性。
最後の一人はマスクとサングラスをした若い男性。
(女性でありますように……! 男性はどっちも怖くて嫌……!!)
三人をかわるがわるチラチラと見ていると、サングラスの男性が私のほうに近づいてきた。
胸に赤いバラを指している。
(げっ。私、ヤバいかも……。助けてお母さん……!)
「あの、月海月さん?」
「は、はい」
「きなこどうふです。よろしく」
なんか、すごく好きな声だ。
とまどっていると、「ここだと目立つから、お店に入ろう」と手を差し出された。
私はその手をとることを躊躇して両手を胸の前で組んだ。
待ち合わせ時間まで、あと10分。
「失敗したかな。ネットで知り合った人と会っちゃいけないってお母さんにいつも言われてたのに……」
バックの中の新生akiyaファイルを撫でながら、ため息をつく。
どうして私って、こう考えなしなんだろう……。
時計を見る。
約束の時間まであと5分。
周囲を見渡すと、黒いキャップをかぶった人が3人見えた。
一人は若い女性。もう一人はヤンキーっぽいお父さんくらいの年に見える男性。
最後の一人はマスクとサングラスをした若い男性。
(女性でありますように……! 男性はどっちも怖くて嫌……!!)
三人をかわるがわるチラチラと見ていると、サングラスの男性が私のほうに近づいてきた。
胸に赤いバラを指している。
(げっ。私、ヤバいかも……。助けてお母さん……!)
「あの、月海月さん?」
「は、はい」
「きなこどうふです。よろしく」
なんか、すごく好きな声だ。
とまどっていると、「ここだと目立つから、お店に入ろう」と手を差し出された。
私はその手をとることを躊躇して両手を胸の前で組んだ。