加納欄の豚まんシリーズ34シーズン4
その時。
当直室のドアが開いた。
「欄ちゃん」
祥子さんだった。
「はい?」
「さっきの子たち、全員帰ったわよ」
「そうですか」
「ちゃんと反省してたから」
「なら、よかったです」
あたしは、豚まん2号をもう一口食べた。
「それと」
「はい?」
「最後に、欄ちゃんに謝っておいてくださいって」
「…………」
あたしは少しだけ笑った。
「じゃあ、もういいです」
「豚まんのことも?」
「…………」
1号を見る。
2号を見る。
「それは別です」
「欄ちゃん!」
大山先輩が、吹き出した。
「お前、そこは許してやれよ!」
「だって、豚まんに罪はないですもん!」
祥子さんは、大きなため息をついた。
「もう好きにして……」
こうして。
名字が同じというだけで始まった、あたしの災難は終わった。
たぶん。
一番災難だったのは、豚まん1号だけど。
当直室のドアが開いた。
「欄ちゃん」
祥子さんだった。
「はい?」
「さっきの子たち、全員帰ったわよ」
「そうですか」
「ちゃんと反省してたから」
「なら、よかったです」
あたしは、豚まん2号をもう一口食べた。
「それと」
「はい?」
「最後に、欄ちゃんに謝っておいてくださいって」
「…………」
あたしは少しだけ笑った。
「じゃあ、もういいです」
「豚まんのことも?」
「…………」
1号を見る。
2号を見る。
「それは別です」
「欄ちゃん!」
大山先輩が、吹き出した。
「お前、そこは許してやれよ!」
「だって、豚まんに罪はないですもん!」
祥子さんは、大きなため息をついた。
「もう好きにして……」
こうして。
名字が同じというだけで始まった、あたしの災難は終わった。
たぶん。
一番災難だったのは、豚まん1号だけど。