星降る夜に
しばらくして、凪が小さく言った。


「忘れなくていいよ」


私は凪を見る


凪は空を見上げていた


「忘れなくていい」


もう一度、そう言った


それだけだった


でも、その言葉が胸の奥に残った


忘れなくていい


過去を消さなくてもいい


前を向くために、全部を捨てなくてもいい


その夜、私は初めて少しだけ泣いた


凪の隣で






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