甘いヒーローの独り占め
22話
智也が片方の手で顔を覆うと、深くため息をついた。
「今の忘れろ……格好悪い…」
「わ!私は…!智くんのこと、昔からヒーローみたいだなって、思ってて…ずっと、か…かっこいいって思ってるよ…!」
「…桜子」
「さっきだって…!その、かっこよかったし…ど、ドキドキして…!」
赤くなる桜子の手の甲を、智也の指がスリッと撫でる。
「ドキドキって?」
「え!?えっと…あの…っ」
智也の視線を感じながら、桜子はどんどん俯いていって、黙ってしまった。
「桜子」
反射的な顔を上げると、目元を細めて微笑む智也と目が合った。
「好きだ。ずっと」
その笑う表情は、幼い頃に見たやんちゃに笑う智也のままだった。
智也は手を伸ばすと、桜子の頬を撫でる。
「俺は桜子のヒーローじゃなくて、男として見られたい」
「…っ…」
「…もう…遠慮しない方がいいな」
「へ…」
手をギュッと握ると、人目があるにも関わらず、桜子の耳元へ顔を近づけた智也。
「桜子を…俺だけのにしたい」
風と一緒に囁かれると、髪を押さえて桜子は智也と目を合わせた。
フッと笑う表情に鼓動がドクンッと跳ねる。
初めて見る智也の“男性"としての表情に、桜子は息をのんで、つい見惚れてしまった。
「本気だから」
遠くに感じていた距離が、埋められるほどの余裕のある笑みを見た桜子。
智也は、スマホの着信に気づいて通話を始めた。
(…智くん…あんな顔で笑うんだ…初めて知った…)
止まっていた幼い頃の記憶が途絶えると、再会した日のことを思い返した。
「桜子」
スマホを切った智也が立ち上がると、微笑んで手を引いた。
自ら立ち上がった桜子は、まだ熱い顔を感じながら、智也を見る。
(智くんのこと…知りたい…)
笑う智也と手を繋いだまま、二人は日の元へ出ると、レポートのために校内へと戻っていった。
「今の忘れろ……格好悪い…」
「わ!私は…!智くんのこと、昔からヒーローみたいだなって、思ってて…ずっと、か…かっこいいって思ってるよ…!」
「…桜子」
「さっきだって…!その、かっこよかったし…ど、ドキドキして…!」
赤くなる桜子の手の甲を、智也の指がスリッと撫でる。
「ドキドキって?」
「え!?えっと…あの…っ」
智也の視線を感じながら、桜子はどんどん俯いていって、黙ってしまった。
「桜子」
反射的な顔を上げると、目元を細めて微笑む智也と目が合った。
「好きだ。ずっと」
その笑う表情は、幼い頃に見たやんちゃに笑う智也のままだった。
智也は手を伸ばすと、桜子の頬を撫でる。
「俺は桜子のヒーローじゃなくて、男として見られたい」
「…っ…」
「…もう…遠慮しない方がいいな」
「へ…」
手をギュッと握ると、人目があるにも関わらず、桜子の耳元へ顔を近づけた智也。
「桜子を…俺だけのにしたい」
風と一緒に囁かれると、髪を押さえて桜子は智也と目を合わせた。
フッと笑う表情に鼓動がドクンッと跳ねる。
初めて見る智也の“男性"としての表情に、桜子は息をのんで、つい見惚れてしまった。
「本気だから」
遠くに感じていた距離が、埋められるほどの余裕のある笑みを見た桜子。
智也は、スマホの着信に気づいて通話を始めた。
(…智くん…あんな顔で笑うんだ…初めて知った…)
止まっていた幼い頃の記憶が途絶えると、再会した日のことを思い返した。
「桜子」
スマホを切った智也が立ち上がると、微笑んで手を引いた。
自ら立ち上がった桜子は、まだ熱い顔を感じながら、智也を見る。
(智くんのこと…知りたい…)
笑う智也と手を繋いだまま、二人は日の元へ出ると、レポートのために校内へと戻っていった。


