目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
鷹司は真由が驚いて見上げると、少しだけ気まずそうに視線を外した。

「……本当なら、ちゃんとした店に連れて行くべきなのだろうが。急だったからな。そこのコンビニで買いに走らせた」

​「副社長……ご自分で……?」

​「運転手に買わせた。……私が行けば目立つだろう」

​淡々と言い張りながらも、どこか言い訳がましい鷹司の横顔に、真由の緊張がフッと解けた。

​「……ふふ」

​思わず口元から笑みがこぼれる。

真由は両手でミルクティーの缶を受け取った。

手に伝わる温もりが、じんわりと心まで温めていく。

​「ありがとうございます。すごく……嬉しいです」


​鷹司は真由が心からの笑顔を向けると、一瞬だけ息を飲むように真由を見つめた。

そして、ゆっくりと手を伸ばすと、真由の手元——缶を包む真由の指先に、自身の大きな手をそっと重ねた。

​「っ……」

​真由の身体が強張る。



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