私はキミと仲良くなりたい

「私はそんなに鋭くないよ~。雪乃ちゃんがわかりやすいだけ!」
私がそんなにわかりやすいんだ?
まあ、それに免じて遅いのは許してもらおう。
「私、慣れてないのも、あるし、返信が、遅いと、思うんだけど、それでも大丈夫?」
「もちろん!人それぞれだしね~。私も最初は遅かったし、徐々に慣れるから安心して―」
あの若葉ちゃんでも、最初は遅かったなら、大丈夫かな。
まだ出会って三日目なのに、もうこんなに気を許していた。
そんな相手はやっぱり初めてでほおが緩むのを抑えられない。
ふふっと笑っていると
「あの氷室さんが笑ってる……?」
「庶民と話して?そんなのアリ?」
「考えていること、意味わかんない」
あれ、えっと……。
これ、まずいやつ?
多分、私がいるから、みんなが声量を抑えて。
それで、もともと声の大きかった若葉ちゃんの声が通り。
私の声も聞こえていたってことだよね。
私がいると、みんな話しにくいのかもしれない。
仕方ないか。
氷室グループの娘に生まれちゃったのだから。
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