私はキミと仲良くなりたい
2.取引の内容

目が覚めると、腕を拘束されていた。
床はコンクリートで、薄暗いことから、多分倉庫だなとわかる。
でも、一応どこか聞いてみる。
「あの、ここはどこですか?」
相手を刺激しないために、敬語で話す。
「倉庫だよ。起きたなら、話を聞こっかな。――おーい、みんな、こいつを囲め」
「「「ラジャー‼」」」
どうやら、敵は大勢いるみたい。
多勢に無勢。
おとなしく助けを待つとする。
とりあえず、相手の要求を呑んでいれば、何もされないだろう。
初めての誘拐なのに、びっくりするほど落ち着いていられる。
「あなたはさっきの女子ですか?」
聞けそうなことは聞いておこう。
返事を待つと
「そうだよ。おまえは、氷室 雪乃。あってるよな?」
「はい。氷室 雪乃です。あなたの要求は何ですか」
「ああ?身代金だよ身代金。お前ちなら余裕あるだろ?いくらもらおっかな~?」
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