好きっていったら、困りますか

「あ!先生この人さっき私のこと無視して来たんだけど!」


「あら、白崎くんダメじゃない。」


無視してねえよ。ちゃんとよろしくって返したはずだ。一ノ瀬はほっぺを膨らませてわざとらしく怒って来た。だが俺には知らないふりをして無視する以外の選択肢は浮かばなかった。


「先生僕はー?」


そういったのは伊良皆直樹。いつも物静かな彼が自ら名乗りを上げるのは少し意外だ。


「伊良皆くんは女の子とはすぐに仲良くなるでしょ」


先生の冷静なツッコミで部屋中が笑いの渦に包まれた。4月から同じ空間で過ごすことになっただけでまだ5月の初め。あまり彼のことは知らなかったがそんなタイプだったとは驚いた。


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