俺にだけ弱さを見せろ~無口な生徒会長の過保護な溺愛命令~
周囲の役員さんたちが期待の眼差しでこちらに視線を向ける。
ち、違ったらどうしよう⋯心臓が破裂しそうだったけれど、私は意を決して手元のメモを差し出した。
「運動部の備品リストなんですけど……陸上部とサッカー部で夜間照明の管理費を折半している関係で、書類上の数字と支出にズレが出ているんです。このメモ通りに照合していただければ、計算が合うと思います……!」
静寂が生徒会室を支配した。
で、出しゃばりすぎちゃったかな⋯
九条くんはメモを受け取り、ファイルを一瞥した。
「……なるほど。現場の運用実態までは提出データに反映されていなかったか。……よく気づいた。助かる」
「あ、あの……! ごめんなさい、私みたいな者が差し出がましい真似をしてしまって――」
九条くんは小さく首を横に振った。
「謝る必要はない。完璧な指摘だ」
彼の落ち着いた低音の声には、一切の嫌味がなかった。
九条くんはそのまま私と手元の資料を交互に見つめた。
「お前は本当に手際がいいな」
「え……?」
褒められるとは思っていなくて、私は呆然と九条くんを見上げてしまった。
他の役員さんたちが「あの会長が褒めるなんて……」すごく驚いてる。
ち、違ったらどうしよう⋯心臓が破裂しそうだったけれど、私は意を決して手元のメモを差し出した。
「運動部の備品リストなんですけど……陸上部とサッカー部で夜間照明の管理費を折半している関係で、書類上の数字と支出にズレが出ているんです。このメモ通りに照合していただければ、計算が合うと思います……!」
静寂が生徒会室を支配した。
で、出しゃばりすぎちゃったかな⋯
九条くんはメモを受け取り、ファイルを一瞥した。
「……なるほど。現場の運用実態までは提出データに反映されていなかったか。……よく気づいた。助かる」
「あ、あの……! ごめんなさい、私みたいな者が差し出がましい真似をしてしまって――」
九条くんは小さく首を横に振った。
「謝る必要はない。完璧な指摘だ」
彼の落ち着いた低音の声には、一切の嫌味がなかった。
九条くんはそのまま私と手元の資料を交互に見つめた。
「お前は本当に手際がいいな」
「え……?」
褒められるとは思っていなくて、私は呆然と九条くんを見上げてしまった。
他の役員さんたちが「あの会長が褒めるなんて……」すごく驚いてる。