欲しがる妹に婚約者をあげたら、なぜかキレられました。これって私が悪いのでしょうか?
 振り抜かれた母の手。
 焼けつく様に痛む私の頬。

 母は睨みつけながら、私の頬を叩いたのだ。

「本当に可愛げのない。どうしてこんな風に育ってしまったのかしら」

 よほど言ってしまいたかった。
 あなたがそう育てたんですよ、と。

 私の物をなんでも欲しがるミレイヌ。
 初めはお誕生日にもらったぬいぐるみ、次は新調したドレス、私の部屋、家具、宝石、そして友人まで。

 何もかもを欲しがり、その度に母は「姉なのだから」と言って私に全てを譲らせてきた。

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