幼なじみの恋は、溺愛のはじまり

第一章 平常ではない君

桜が舞う季節がやってきた。

春は、出会いと別れの季節。

中2だから、出会いも別れもない、けどっ……。

……あと、春は初恋がはじまる、とも言われてる。

私に、恋愛とかって関係あるのかな。

ザ・平凡女子だから……。


「若葉、おはよ」

話しかけているのは、幼なじみの杉山つばさ。

「おはよう」

つばさは、超クールで学校中で、モテモテの男子。

つばさと私は、まるで月とすっぽん。

「若葉。なにだまってんだよ」

「だ、だまってなんかないし……つばさこそ、しゃべってなかったじゃん」

「そう?」

いつも、ちょっとしたいい争いから、会話がはじまる。

……もっと気持ちよくはなしたい気もする。

「今日の放課後、図書室に集合な。じゃ」

「えぇ?」

つばさは、図書室に集合、と言ってから去ってしまった。

めずらしい……あのつばさがだよ?

まぁ、約束されたことは、しょうがない。

いくかぁ。
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