ずる賢い令嬢とはあたしのことよ!覚悟なさい!
「今日もエリザベス様はお綺麗ですわ!」
他の令嬢から称えられる私は公爵家の娘である!
当然賢い私は知っている、実際は私は私がキレイだと自惚れているが、こいつらがキレイとか言っているのは本当に綺麗だと思っているのでは無く、公爵家の娘と言うことに媚びへつらっているだけだと!
まぁ身分の低い貴族の令嬢としては当然ね!
だがここで私は、本当は思ってないくせになんて聞き分けの良くないことは言ったりはしない。
さりとて、これで喜ぶほど馬鹿でも無い!
となると返すやり方はこれだ!
「オホホホホお褒めに頂いて感謝しますわ!皆様こそ美しいようで、私達は美しいのよ!」
「光栄です!」
言うまでもなく周りの美しさなんてどうでもいい。もっと言えば世界で私だけ美しいほうが、レア度が高いのだからそのほうがいいに決まっている!
だがこうやって、みんなを巻き込むことで、堂々と自分が美しいと言えたでは無いか!
1人で私だけ美しいと言えば反感を持たれるが、みんなを特に私にへつらうものを巻き込んだことで、むしろ慈悲深いポーズまでもらった上に、自分の自慢を堂々と言ったのよ!
これが令嬢のテクニックなのよ、オーッホッホッホッホッホ!
すると公爵令息のダニエルが私達に、いや私に話しかけてくる。
「今日も美しいよエリザベス、そんな君を見れて僕は幸せだ!」
私はこいつが大嫌いなのである!
何故ならこいつはソツ無く言える自分が素敵で、だからモテて当然とはき違えているボケだからだ!
え?お前も同じじゃないのかって?
私のこれは騙しのテクニックであってこれで自分が素敵だとは思わない。
頭いいなと思っているだけで、似て非なるものなのだ!
そこをこいつは私が礼儀正しい令嬢で自分に相応しいみたいなはき違えをしているのだ!
釣り合うのは身分だけだと言うことを弁えて欲しいですわ。
知能が違うのだから!
と言うことでさっそく嫌味も兼ねて私は返してやる!
「あら貴方の目は節穴かしら?ここにいる令嬢はみんな美しいのであって、私にしか気づかないってもう少し周りを見たらいかがかしら?」
こうやって相手にマウントを取りながら、周りを褒めたたえることで味方につけるテクニックだ!
お前ごときとは役者が違うんだ!何対等すらして話しかけてるんだよ!
ボケが!
顔がこいつがいいのは分かるが、こんな中身スカスカの奴と結婚なんぞしたくない。
さりとて遊びなんてするには私の身分ではリスクが高すぎる!
よってこいつは無しなんだよ!馬鹿たれが!
私はそんなに飢えてないが万が一遊びならば、貴族を相手にするのでは無く、お金で解決できる相手にするだろう!
だから貴族内で浮名を流すなんて恥ずかしいことでしか無いのだ!
特に女にとってはな!
男であっても、流し方次第では恥にしかならないのである!
「いや君の美しさの前には周りの者など申し訳ないが引き立て役になってしまうよ!」
カッコつけたつもりだろうが、それで喜ぶと思っているのかボケが!
私は媚びられていることを承知で自分の得のために、周りを自分のそういう引き立ての小道具にしないからこそ、エリザベス様!って集まるのを利用してるんだ!
それをそんな浅ましい消費の仕方をするわけないだろ!
もっとここぞの時のために信用を蓄えているんだ!
この短絡ボケにはそれが分からないだけ!
きっと周りの令嬢もムカついているだろうから言ってやる!
「私美しさに偏りがあったり、視野が狭い人タイプじゃないの、こんなにも美しい花達に気づかない審美眼が無い男とか嫌いなのよ」
ざまぁみろ!周りの令嬢達もこの私のへつらわない姿勢をきっと賛美しているはずだ!
馬鹿が!
てめーなんかお呼びじゃねぇんだ消えな!
これを直接言わない所が私の賢い所なのよ!
私が王女様ならばこういう一喝もできるのだろうが、あくまで貴族の範囲ではこれが最適なのだ!
王女様はそういう意味では羨ましいと思わなくはないが、王族はそれはそれで、負けた時一族死刑や奴隷なのだから、大変だなと思わなくはない。
どっちにせよ私は貴族である以上貴族令嬢を全うとするだけだ!
「ぼ……僕は審美眼があるからこそエリザベスの美しさを称えているのに何でそんなことを言うんだい?僕の審美眼が間違ってると言うのか!?その場合君が美しいってことじゃなくなるのだがいいのか?」
「貴方本気で言ってるのかしら?私が美しいことを否定しなくても、周りに美しい花のようなものがいるのを見ていない馬鹿を、審美眼が無いって言い切れるのは通る。どれだけ視野の狭いことを言ってるのかしら?」
「僕にこんなことを言ってただで済むと思っているのか!?」
「何か困るのかしら?貴方も私も同じ公爵家のはずだけど、いつから王族のようになれたのかしら?驚きですわ!」
明らかにイライラして去って行ったダニエルだがどうせ明日になればまた口説きに来る。
あのボケは結局この僕ちゃんが口説けない女なんていないんだって思いあがっているのだ!
馬鹿が少し顔が良くて身分が高いってだけに過ぎず、それで下位令嬢に騒がれただけのくせにはき違えるな!戯けが!
周りの令嬢だが、私がみんなを美しいと言ったのもあって、
「やはりエリザベス様は流石ですわ!あのダニエル様にもあの毅然とした態度!」
オーッホッホッホッホ!これが私の賢さなのよ、あの嫌いなボケナスを追い払うと同時に周りの評価まで上げてしまう!この一石二鳥、中々できまい!
オーッホッホッホッホッホ!
こうして無敵の私達だが、男漁りで有名で孤立している男爵令嬢のスーザンがいるでは無いか!
周りの令嬢達は吐き捨てるように「自業自得よ!」って態度をしているが、私はいいことを思いついた!
いい加減ダニエルのボケが近づいてくる事で、ダニエルが私を狙っているってことで、他の令息達が引け目を感じて近づきにくいのにうんざりしてるのよ!
一応家のためとかもあるから、あんまり身分に差がある令息と付き合うのは難しいけど、でもある程度ならばなんとかなるから、もっとせっかくだから、まともな男にならば口説かれたいのよ!
そのほうが嬉しいし純粋に結婚を決めるにしても選択肢が多いに越したことは無いのだから!
お父様が政略結婚をする可能性もあるけれど、私が政略的にも自分の満足的にも文句が無い相手を見つけてきたのであれば、きっとそれを無下にしないのは予想できるから、私にとっては、未知の相手と結婚するよりは、そのほうがいいのよ!当然じゃないかしら!
ちなみにダニエルだがあいつだけはすでにお父様に「あんな無能と婚約は絶対にしたくありません、それでもさせるのであれば私は髪の毛を全部切り捨てます!」とまで言ってやりさらにそれでも「ワガママを言うな!」と言われたが、
「いいえあんな見掛け倒しの男将来性が無く、後継者になれないか、またはなると家を潰すタイプですので、その危険を回避してこそ、貴族というものです!」
と堂々と言ってやった!
故にあいつとの政略結婚はまずさせないだろうから、そこは安心である!
やはり言うべきことは言わないとね!
そしていいことだが、あの男漁りの格上狙い令嬢にダニエルを狙わせることにするのだ!
スーザンからしたら公爵令息を落とせたら渡りに船だろうし、さらにだ仮にスーザンをダニエルが拒否したとしてもだ、スーザンがすり寄ることを理由に、「2人の幸せを崩したくない」だの「他の女性がいる方とはちょっと……」ってダニエルを堂々とみんなの前で拒否できるのだから、利用させてもらうわ!
ってことで私はみんなが驚く中、スーザンに話しかける。
「あら1人なのかしら?」
スーザンだが警戒しているようだ、そりゃあ自分の評判の悪さを知ってるだろうし、私との身分差を考えれば当然である!
だが私は優しく話しかける。
「貴女の評判が良くないことは知っているわ。でもそれで仲間外れだとますますヤケになるじゃない、上位貴族として秩序のために声をかけただけで、他意は無いわ、これで納得して頂けるかしら?」
「情けなんていりませんよ?」
おやおやひねくれ気味な回答だがよほど警戒しているのだろう、さっき秩序のためって言ったので念押しだ!
「情けじゃないと言ってるでしょう?上位貴族の秩序のための無駄なお節介よ、どうしても嫌ならば去るわ!」
「……」
警戒しているようだが、私の見下し的な慈悲では無いからか、段々私に会うたびに素直になってきた!
きっと誰も令嬢と話すことができずに困っていたのだろう。
私は言ってやる。
「貴女の評判が悪いみたいだけど、私はそうは思わないわ、例えば私はまだ政略結婚に必死にならなくても困らないけど、男爵家ならば少しでも上を行くために、より身分のいい男を貪欲に求めるのって貴族として当然じゃない、私はそれは理解できるわ!婚約者を奪うとかじゃない限り文句を言われる筋合いなんて無いのよ!そういう嫉妬、私は嫌いですわ!」
「流石エリザベス様、ご理解感謝しますわ!」
すっかりと私には少し心を開いたようだ!
そこで言ってやる!
「ダニエルなんてどうかしら?」
「え?あの人はエリザベス様とお付き合いしているのではなくて?」
少し不信そうにまたは私がマウントを取っているのかとまた疑われているのか、ちょっと嫌な顔をされた!
よし決めた!
もしも本気で不信がられたのならば、いっそ私が挑発すれば奪ってやるって気になるだろう。
だが出来たら誤解を解いて、あいつはむしろ引き取って欲しいと上手く説明して見せよう!だって誤解されると後で何の災いがあるか分からないからね!
「勝手によられているだけよ、私は何の興味も無いし、政略にだってガツガツしてないわ?だってこれ以上上なんて公爵家には無いのだもの、冗談でも言っちゃいけないこととしてこれ以上上なんて謀反、つまり王家しかありえませんわ、こんな論外考えるだけで許されないことよ!」
「そうなのですか?」
私が王家まで出して冗談を強く言ったのか、不信感が飛んだ感じだ!
「そして彼ってなんていうか自分になびかない女に執着するだけなのよ、そこを上手く利用すれば、きっと貴女に夢中になるわ!」
「な……なるほど!」
スーザンの目が怪しく光ったのを私が見逃さなかった!
きっとエリザベス様から良いことを聞いたぞ!やってやるぞ!って顔である!
いいね!何とかと悪女は使いようってね!
いや私のほうが悪女かしら?
しばらくすると、男爵令嬢に夢中になるという貴族内で大笑いにされるダニエルの姿があった!
ざまぁみろ!お前なんぞスーザンに振り回される程度の器なんだ!
スーザンはというと、私のおかげで貴族内の嫌われポジが無くなったおかげで、少しマシな性格になったのと、ダニエルを振り回すのが、逆に令嬢からしたら、身分が低いのに凄いと、いっそ半端な男好きでは無く、凄い悪女って評価となり、まともな態度を取れるようになった!
ようは私は1人の仲間外れ令嬢を更生させてさらに自分の利益にも繋げたのよ!
やっぱ私は賢いのよ、オーッホッホッホッホ!
こうしてボケカスのダニエルが私に寄らないとなると、多くの令息達が隙あらば私に挨拶をするようになった!
公爵家同士お似合いだからってきっと諦めていたのでしょうね!
もちろんこれらは公爵家の令嬢だから話しかけているだけだの、公爵令嬢の地位狙いだの色々いるが、そこを文句を言うほど私も子供では無い!
だが問題はどうやって選ぶかだ!
賢い私も1つだけ懸念点がある!
……実は恋愛未経験だからこそ、どう選ぶか!そこが未経験故に分からない!
これから少しずつ学習していくのは楽しみと同時に不安もあるので、賢い私ともあろうものが!と思わなくはないのであった!
終わり。
他の令嬢から称えられる私は公爵家の娘である!
当然賢い私は知っている、実際は私は私がキレイだと自惚れているが、こいつらがキレイとか言っているのは本当に綺麗だと思っているのでは無く、公爵家の娘と言うことに媚びへつらっているだけだと!
まぁ身分の低い貴族の令嬢としては当然ね!
だがここで私は、本当は思ってないくせになんて聞き分けの良くないことは言ったりはしない。
さりとて、これで喜ぶほど馬鹿でも無い!
となると返すやり方はこれだ!
「オホホホホお褒めに頂いて感謝しますわ!皆様こそ美しいようで、私達は美しいのよ!」
「光栄です!」
言うまでもなく周りの美しさなんてどうでもいい。もっと言えば世界で私だけ美しいほうが、レア度が高いのだからそのほうがいいに決まっている!
だがこうやって、みんなを巻き込むことで、堂々と自分が美しいと言えたでは無いか!
1人で私だけ美しいと言えば反感を持たれるが、みんなを特に私にへつらうものを巻き込んだことで、むしろ慈悲深いポーズまでもらった上に、自分の自慢を堂々と言ったのよ!
これが令嬢のテクニックなのよ、オーッホッホッホッホッホ!
すると公爵令息のダニエルが私達に、いや私に話しかけてくる。
「今日も美しいよエリザベス、そんな君を見れて僕は幸せだ!」
私はこいつが大嫌いなのである!
何故ならこいつはソツ無く言える自分が素敵で、だからモテて当然とはき違えているボケだからだ!
え?お前も同じじゃないのかって?
私のこれは騙しのテクニックであってこれで自分が素敵だとは思わない。
頭いいなと思っているだけで、似て非なるものなのだ!
そこをこいつは私が礼儀正しい令嬢で自分に相応しいみたいなはき違えをしているのだ!
釣り合うのは身分だけだと言うことを弁えて欲しいですわ。
知能が違うのだから!
と言うことでさっそく嫌味も兼ねて私は返してやる!
「あら貴方の目は節穴かしら?ここにいる令嬢はみんな美しいのであって、私にしか気づかないってもう少し周りを見たらいかがかしら?」
こうやって相手にマウントを取りながら、周りを褒めたたえることで味方につけるテクニックだ!
お前ごときとは役者が違うんだ!何対等すらして話しかけてるんだよ!
ボケが!
顔がこいつがいいのは分かるが、こんな中身スカスカの奴と結婚なんぞしたくない。
さりとて遊びなんてするには私の身分ではリスクが高すぎる!
よってこいつは無しなんだよ!馬鹿たれが!
私はそんなに飢えてないが万が一遊びならば、貴族を相手にするのでは無く、お金で解決できる相手にするだろう!
だから貴族内で浮名を流すなんて恥ずかしいことでしか無いのだ!
特に女にとってはな!
男であっても、流し方次第では恥にしかならないのである!
「いや君の美しさの前には周りの者など申し訳ないが引き立て役になってしまうよ!」
カッコつけたつもりだろうが、それで喜ぶと思っているのかボケが!
私は媚びられていることを承知で自分の得のために、周りを自分のそういう引き立ての小道具にしないからこそ、エリザベス様!って集まるのを利用してるんだ!
それをそんな浅ましい消費の仕方をするわけないだろ!
もっとここぞの時のために信用を蓄えているんだ!
この短絡ボケにはそれが分からないだけ!
きっと周りの令嬢もムカついているだろうから言ってやる!
「私美しさに偏りがあったり、視野が狭い人タイプじゃないの、こんなにも美しい花達に気づかない審美眼が無い男とか嫌いなのよ」
ざまぁみろ!周りの令嬢達もこの私のへつらわない姿勢をきっと賛美しているはずだ!
馬鹿が!
てめーなんかお呼びじゃねぇんだ消えな!
これを直接言わない所が私の賢い所なのよ!
私が王女様ならばこういう一喝もできるのだろうが、あくまで貴族の範囲ではこれが最適なのだ!
王女様はそういう意味では羨ましいと思わなくはないが、王族はそれはそれで、負けた時一族死刑や奴隷なのだから、大変だなと思わなくはない。
どっちにせよ私は貴族である以上貴族令嬢を全うとするだけだ!
「ぼ……僕は審美眼があるからこそエリザベスの美しさを称えているのに何でそんなことを言うんだい?僕の審美眼が間違ってると言うのか!?その場合君が美しいってことじゃなくなるのだがいいのか?」
「貴方本気で言ってるのかしら?私が美しいことを否定しなくても、周りに美しい花のようなものがいるのを見ていない馬鹿を、審美眼が無いって言い切れるのは通る。どれだけ視野の狭いことを言ってるのかしら?」
「僕にこんなことを言ってただで済むと思っているのか!?」
「何か困るのかしら?貴方も私も同じ公爵家のはずだけど、いつから王族のようになれたのかしら?驚きですわ!」
明らかにイライラして去って行ったダニエルだがどうせ明日になればまた口説きに来る。
あのボケは結局この僕ちゃんが口説けない女なんていないんだって思いあがっているのだ!
馬鹿が少し顔が良くて身分が高いってだけに過ぎず、それで下位令嬢に騒がれただけのくせにはき違えるな!戯けが!
周りの令嬢だが、私がみんなを美しいと言ったのもあって、
「やはりエリザベス様は流石ですわ!あのダニエル様にもあの毅然とした態度!」
オーッホッホッホッホ!これが私の賢さなのよ、あの嫌いなボケナスを追い払うと同時に周りの評価まで上げてしまう!この一石二鳥、中々できまい!
オーッホッホッホッホッホ!
こうして無敵の私達だが、男漁りで有名で孤立している男爵令嬢のスーザンがいるでは無いか!
周りの令嬢達は吐き捨てるように「自業自得よ!」って態度をしているが、私はいいことを思いついた!
いい加減ダニエルのボケが近づいてくる事で、ダニエルが私を狙っているってことで、他の令息達が引け目を感じて近づきにくいのにうんざりしてるのよ!
一応家のためとかもあるから、あんまり身分に差がある令息と付き合うのは難しいけど、でもある程度ならばなんとかなるから、もっとせっかくだから、まともな男にならば口説かれたいのよ!
そのほうが嬉しいし純粋に結婚を決めるにしても選択肢が多いに越したことは無いのだから!
お父様が政略結婚をする可能性もあるけれど、私が政略的にも自分の満足的にも文句が無い相手を見つけてきたのであれば、きっとそれを無下にしないのは予想できるから、私にとっては、未知の相手と結婚するよりは、そのほうがいいのよ!当然じゃないかしら!
ちなみにダニエルだがあいつだけはすでにお父様に「あんな無能と婚約は絶対にしたくありません、それでもさせるのであれば私は髪の毛を全部切り捨てます!」とまで言ってやりさらにそれでも「ワガママを言うな!」と言われたが、
「いいえあんな見掛け倒しの男将来性が無く、後継者になれないか、またはなると家を潰すタイプですので、その危険を回避してこそ、貴族というものです!」
と堂々と言ってやった!
故にあいつとの政略結婚はまずさせないだろうから、そこは安心である!
やはり言うべきことは言わないとね!
そしていいことだが、あの男漁りの格上狙い令嬢にダニエルを狙わせることにするのだ!
スーザンからしたら公爵令息を落とせたら渡りに船だろうし、さらにだ仮にスーザンをダニエルが拒否したとしてもだ、スーザンがすり寄ることを理由に、「2人の幸せを崩したくない」だの「他の女性がいる方とはちょっと……」ってダニエルを堂々とみんなの前で拒否できるのだから、利用させてもらうわ!
ってことで私はみんなが驚く中、スーザンに話しかける。
「あら1人なのかしら?」
スーザンだが警戒しているようだ、そりゃあ自分の評判の悪さを知ってるだろうし、私との身分差を考えれば当然である!
だが私は優しく話しかける。
「貴女の評判が良くないことは知っているわ。でもそれで仲間外れだとますますヤケになるじゃない、上位貴族として秩序のために声をかけただけで、他意は無いわ、これで納得して頂けるかしら?」
「情けなんていりませんよ?」
おやおやひねくれ気味な回答だがよほど警戒しているのだろう、さっき秩序のためって言ったので念押しだ!
「情けじゃないと言ってるでしょう?上位貴族の秩序のための無駄なお節介よ、どうしても嫌ならば去るわ!」
「……」
警戒しているようだが、私の見下し的な慈悲では無いからか、段々私に会うたびに素直になってきた!
きっと誰も令嬢と話すことができずに困っていたのだろう。
私は言ってやる。
「貴女の評判が悪いみたいだけど、私はそうは思わないわ、例えば私はまだ政略結婚に必死にならなくても困らないけど、男爵家ならば少しでも上を行くために、より身分のいい男を貪欲に求めるのって貴族として当然じゃない、私はそれは理解できるわ!婚約者を奪うとかじゃない限り文句を言われる筋合いなんて無いのよ!そういう嫉妬、私は嫌いですわ!」
「流石エリザベス様、ご理解感謝しますわ!」
すっかりと私には少し心を開いたようだ!
そこで言ってやる!
「ダニエルなんてどうかしら?」
「え?あの人はエリザベス様とお付き合いしているのではなくて?」
少し不信そうにまたは私がマウントを取っているのかとまた疑われているのか、ちょっと嫌な顔をされた!
よし決めた!
もしも本気で不信がられたのならば、いっそ私が挑発すれば奪ってやるって気になるだろう。
だが出来たら誤解を解いて、あいつはむしろ引き取って欲しいと上手く説明して見せよう!だって誤解されると後で何の災いがあるか分からないからね!
「勝手によられているだけよ、私は何の興味も無いし、政略にだってガツガツしてないわ?だってこれ以上上なんて公爵家には無いのだもの、冗談でも言っちゃいけないこととしてこれ以上上なんて謀反、つまり王家しかありえませんわ、こんな論外考えるだけで許されないことよ!」
「そうなのですか?」
私が王家まで出して冗談を強く言ったのか、不信感が飛んだ感じだ!
「そして彼ってなんていうか自分になびかない女に執着するだけなのよ、そこを上手く利用すれば、きっと貴女に夢中になるわ!」
「な……なるほど!」
スーザンの目が怪しく光ったのを私が見逃さなかった!
きっとエリザベス様から良いことを聞いたぞ!やってやるぞ!って顔である!
いいね!何とかと悪女は使いようってね!
いや私のほうが悪女かしら?
しばらくすると、男爵令嬢に夢中になるという貴族内で大笑いにされるダニエルの姿があった!
ざまぁみろ!お前なんぞスーザンに振り回される程度の器なんだ!
スーザンはというと、私のおかげで貴族内の嫌われポジが無くなったおかげで、少しマシな性格になったのと、ダニエルを振り回すのが、逆に令嬢からしたら、身分が低いのに凄いと、いっそ半端な男好きでは無く、凄い悪女って評価となり、まともな態度を取れるようになった!
ようは私は1人の仲間外れ令嬢を更生させてさらに自分の利益にも繋げたのよ!
やっぱ私は賢いのよ、オーッホッホッホッホ!
こうしてボケカスのダニエルが私に寄らないとなると、多くの令息達が隙あらば私に挨拶をするようになった!
公爵家同士お似合いだからってきっと諦めていたのでしょうね!
もちろんこれらは公爵家の令嬢だから話しかけているだけだの、公爵令嬢の地位狙いだの色々いるが、そこを文句を言うほど私も子供では無い!
だが問題はどうやって選ぶかだ!
賢い私も1つだけ懸念点がある!
……実は恋愛未経験だからこそ、どう選ぶか!そこが未経験故に分からない!
これから少しずつ学習していくのは楽しみと同時に不安もあるので、賢い私ともあろうものが!と思わなくはないのであった!
終わり。
