最強ヴァンパイアに溺愛されています!
▷▶︎▷第二章

朝から君に甘く囲われてます

翌朝。
私は、家の前でそわそわと落ち着かずに立っていた。

昨夜、校門の前でルカが言った。
明日も迎えに行く。
その声がずっと頭から離れなくて、朝の支度をしている間も胸がどきどきしていた。

本当に来るのかな。
でも、ルカくんなら来そう。
そんなことを考えていた、その時だった。

家の前の道に、ひとりの影が現れる。

朝の光の中でもすぐ分かった。
黒髪に、きれいすぎる横顔。
制服姿の九条ルカは、通学路に立っているだけなのに、そこだけ空気が違って見えた。

「……ルカくん」

名前を呼ぶと、ルカが顔を上げる。
そして美月を見た瞬間、少しだけ目元をやわらげた。

「迎えに来た」

たったそれだけ。
でもその言葉が嬉しくて、美月の頬がふわっと熱くなる。

「ほんとに来てくれたんだ」

「嘘つく意味ないだろ」

ぶっきらぼうな返事。
なのに、その声はどこか甘い。

ルカは美月のそばまで来ると、じっと顔を見つめた。

「眠そうだな」

「えっ」

「昨日、ちゃんと寝たか」

心配するみたいに問われて、美月は困ったように笑う。
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