唯織くんは素直にデレない
神戸唯織。

県立 南爾河岸(なにがし)高校、2年生。

小動物に例えられる、その顔立ちとは裏腹に、腕っぷしはめっぽう強い。

中学時代からケンカに明け暮れ、今や県内では知らぬ者のない有名人。

道を歩けば、今日のように突然ケンカを売られる。

それも彼にとっては、もはやモーニングルーティーンだ。


そんな彼には、ひとつだけ大きな弱点がある。


同じ高校に通うクラスメイト、上野紬生。


彼は彼女に――



恋をしている。




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