ケンカの天才は、王子様に勝てない。
白井三千華、中学2年生。

学校の女子たちの中でもちょっと高い160センチ、うねっと曲がったクセ毛が嫌でとりあえず髪を結んでる。

好きなものは茶碗蒸しに入った銀杏で好きなことは体を動かすこと、嫌いなものはポテトサラダに入ったリンゴで嫌いなことは二度寝が出来ない朝。


そして何より弱い者いじめが大ッ嫌い…!


「これ以上ここで暴れるならただじゃ済まないから!」

キッとにらみつける、男子たちはビクッて体がふるえてたけどそんなの関係ないし。
先にケンカを売ったのはそっちなんだから、こっちは当然のごとく受け取ってあげただけだよ。

「まだ何かしたいならもちろん相手はしてあげるけど…手加減なんか出来ないからそれでもいい?」

もう一度、グッと手に力を入れグーを作る。
両手を顔の前で構えて…、と思ったら男子たちが逃げてった。

あたしにぶっ飛ばされた男子を2人でかついでとっとこ走っていく、走りながら捨てゼリフを吐いて。

「お前、覚えとけよ!次は…っ、次はあれだからな!!」

……。

まぁ覚えといてあげてもいいけど、せめて何言うか決めてから言ってくれないかな。あれって何なのかさっぱりわかんないしね。

「…あっ、大丈夫!?」
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