俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
だが、その瞳の奥に宿っているのは、冷徹な神の手が葵1人だけに注ぐ、重厚でどこまでも深い優しさだった。

​「……早く寝ろ、葵。明日は長い1日になる」

​「はい。……おやすみなさい、律先生」

​律は葵の手をそっと布団の上に戻すと、最後にもう1度だけ葵の額に自分の掌を当て、熱がないことを確かめた。

​「……おやすみ、葵」

​夜の静寂の中、律が主治医としての最後の夜が、穏やかに更けていった。
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