俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
律の凄絶なまでの臨床能力は、外科部長さえも唸らせた。
その日の夕方。
律は西日が差し込む病室で、葵の手首をそっと取り、静かに脈を測っていた。
規則正しく、落ち着きを取り戻した脈拍。
「……律先生。私、体がすごく軽いです。胸の奥の、あの小さな重苦しさが……嘘みたいに和らぎました」
律は葵が柔らかく微笑みかけると、手首を握る力を緩めないまま、深く静かな息をついた。
「……当たり前だ。誰が主治医だと思っている」
律はツンとそっぽを向いた。
それでも律の眸には安堵と、言葉にならない深い愛おしさが宿っていた。
律は葵の手を静かに自分の口元へ引き寄せると、その甲へ、誰にも見せない密やかな深い唇を重ねた。
「……葵。これで最悪の急性期は脱した。……病の根が消え去ることはなくても関係ない。この俺が一生、1ミリの狂いもなくコントロールし続けてやる」
「律先生……。ありがとうございますっ」
その日の夕方。
律は西日が差し込む病室で、葵の手首をそっと取り、静かに脈を測っていた。
規則正しく、落ち着きを取り戻した脈拍。
「……律先生。私、体がすごく軽いです。胸の奥の、あの小さな重苦しさが……嘘みたいに和らぎました」
律は葵が柔らかく微笑みかけると、手首を握る力を緩めないまま、深く静かな息をついた。
「……当たり前だ。誰が主治医だと思っている」
律はツンとそっぽを向いた。
それでも律の眸には安堵と、言葉にならない深い愛おしさが宿っていた。
律は葵の手を静かに自分の口元へ引き寄せると、その甲へ、誰にも見せない密やかな深い唇を重ねた。
「……葵。これで最悪の急性期は脱した。……病の根が消え去ることはなくても関係ない。この俺が一生、1ミリの狂いもなくコントロールし続けてやる」
「律先生……。ありがとうございますっ」