俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
内科医は驚いた様子で尋ねた。

「え……? ですが御堂先生、早期に免疫抑制を効かせなければ再燃のリスクが……」

「周術期の心臓血管外科主治医は俺だ」

​律は内科医の言葉を遮り、言い放った。

律の静かで揺るぎない一言に、会議室の空気がピリッと張り詰める。

​律は静かに続けた。

「内科の提示した処方案を採用する。ただし、シリンジポンプによる微量持続静注の投与速度は、俺が算出した『段階的漸増プロトコル』に従ってもらう。リハビリの再開判定も、俺が毎朝の超音波エコーと心筋脱落酵素の推移を確認してからだ。……異論はあるか?」

​内科医たちも、律の提示した寸分の狂いもない解剖学的・生理学的な整合性の前に、深く首を縦に振るしかなかった。

「……承知いたしました。処方オーダーの最終確定とリハビリ指示出しは、すべて御堂先生のご指示に従います」

​律は他科の専門知見を完璧に吸収していた。

その上で律は患者の命を預かる主治医として、一切の妥協なく絶対的な主導権を握る。

それが「氷の神の手」と称される律のプロフェッショナリズムだった。
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