君を救うためのループが、私を殺すルールだった
そして、心臓をバタバタさせながら学校の下駄箱についた、その瞬間。
「よっ、いく。おはよ。なんか今日、来るの早いな?」
後ろから、聞き慣れた、世界で一番大好きな声がした。
私はビクッとして、飛び上がるみたいに後ろを振り向いた。
そこに立っていたのは、怪我なんて一つもない、いつも通り優しく笑っている、私の彼氏の守くんだった。
「あ……ま、守、くん……っっ!!」
生きてる。守くんがちゃんと目の前に立って、私を呼んでいる。
私は思わず守くんに抱きつきそうになって、必死でローファーに力を入れて踏みとどまった。守くんは私の様子が明らかにおかしいことに気づいたみたいで、ちょっと心配そうに顔を覗き込んできた。
「どしたの? いく。顔、真っ青だけど……。どっか体調悪いの?」
「あ、ううん……! なんでも、ない……。ちょっと、本当に、もの凄く怖い夢を見ただけ、だから……っ」
私は引きつった笑顔を浮かべるのが精一杯だった。
この時の私は、これが恐ろしい「タイムループ」の始まりだなんて、1ミリも気づいていなかった。
ただ、あの生々しい事故の記憶がこれから本当に起こる「予知夢」なんだと思い込んで、激しくガタガタ震えていたのだ。
(もし……もし本当にあのトラックが突っ込んでくるなら……。私が、今日の帰り道で、守くんを絶対に絶対に助けなきゃ……っ!!)
「よっ、いく。おはよ。なんか今日、来るの早いな?」
後ろから、聞き慣れた、世界で一番大好きな声がした。
私はビクッとして、飛び上がるみたいに後ろを振り向いた。
そこに立っていたのは、怪我なんて一つもない、いつも通り優しく笑っている、私の彼氏の守くんだった。
「あ……ま、守、くん……っっ!!」
生きてる。守くんがちゃんと目の前に立って、私を呼んでいる。
私は思わず守くんに抱きつきそうになって、必死でローファーに力を入れて踏みとどまった。守くんは私の様子が明らかにおかしいことに気づいたみたいで、ちょっと心配そうに顔を覗き込んできた。
「どしたの? いく。顔、真っ青だけど……。どっか体調悪いの?」
「あ、ううん……! なんでも、ない……。ちょっと、本当に、もの凄く怖い夢を見ただけ、だから……っ」
私は引きつった笑顔を浮かべるのが精一杯だった。
この時の私は、これが恐ろしい「タイムループ」の始まりだなんて、1ミリも気づいていなかった。
ただ、あの生々しい事故の記憶がこれから本当に起こる「予知夢」なんだと思い込んで、激しくガタガタ震えていたのだ。
(もし……もし本当にあのトラックが突っ込んでくるなら……。私が、今日の帰り道で、守くんを絶対に絶対に助けなきゃ……っ!!)