加納欄の空白シリーズ35シーズン4
南署に戻ると、あたしは早速、大山先輩の机へ向かった。

「せんぱぁい、手帳まだですかぁ?」

「お前なぁ、帰ってきて早々それかよ」

「だって、気になるんですもん」

大山先輩は呆れながらも、資料を広げた。

「手帳の該当ページは、写真が届いてる」

「見せてください!」

あたしは大山先輩の肩越しに写真を覗き込んだ。

そこには、何日にもわたって『空き』の文字が並んでいた。

「先輩、これって予定なんですかねぇ?」

「それを今から調べるんだろ」

大山先輩が日付と時間を紙に書き出していく。

「あれ? これ、毎週同じ曜日じゃないですか?」

「……確かに、金曜の夜が多いな」

そのとき、背後から高遠先輩の声がした。

「仁、会社の防犯カメラの件、確認できたぞ」

「おう、どうだった?」

「宮原と真中、先週の金曜はほぼ同じ時刻に退社してる」

大山先輩が写真に視線を戻した。

「その日も『空き』になってるな……」
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