奇怪な天才は、私の不運をゼロにする。
「あっ、月島!よろしくね!」
実夕の声が、私の予想を確信へ変える。
「はい、よろしくお願いします」
ゆっくりと実夕と私を交互に見て、そう言う月島玲央。
……ウソでしょ。
昨日、手の甲にキスされたばかりなのに。
あんな刺激の強い事件のあとで、同じグループになるなんて、気まずさ以外の何ものでもない。
やっぱり私は神様から嫌われている。
筋金入りの不運体質を、心の中で呪わずにはいられなかった。