冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
フレデイは王都の繁華街の所に店舗と王都のはずれで貴族街と平民街の境の所に手ごろな屋敷も見つけてくれた。

店はだいたいジャスミンが目を付けていた所に見つけてくれたらしい。

どちらも賃貸だったので、最初の出費はそれほどでもない。

店舗の方は中は自由に改装しても構わないと言う事だった。

出来れば屋敷の方は買い取りかったので、王都に言って実際に見てから判断するとフレデイには伝えた。

子爵家からの毎月の予算も皆の節約生活のお陰で半分は貯金に回す事ができたし、お店の毎月の利益もかなりのものになったのでお金はこの八年半で充分貯めることができた。

売ったお店のお金もあるし、王都の屋敷を買ってもお店の準備には支障がない位のお金を貯める事が出来ていた。

フレデイたちはジャスミンの手腕に感心するばかりだった。

フレデイもサラも子爵家からの給金も使って欲しいと言ってくれるのだが、それは子爵家から払ってもらえるものだから、自分のお金として貯めておくように言ってある。

サラやフレデイには節約生活で不便をかけているのだから、それで十分だ。

特にフレデイは色々な事に前面に出て貰っているので、本当に大きな責任を負わせているのだ。感謝しかない。

サラやリリーにデイジー達は今までの店からアクセサリーを引き上げたり、新しくジャスミンのデザインで王都の流行も取り入れた物を作ったり引っ越しに持っていく物を準備したりと忙しなく動いていた。

ジャスミンは一年に一度は王都にアクセサリーの材料を仕入れに行っていたので、流行にも敏感だった。

そうして静かに着実に準備は進んでいった。

まずジャスミンはサラと一緒に先に家を出た。

二人は徒歩で領都の乗合馬車乗り場まで行って、少し先の子爵領の端まで乗っていった。

二人はジャスミンは男の子にサラは少し老けて見えるように変装して親子を装った。

そうしてその後馬車で隣の領地の小さな街を目指して行った。

その馬車と馬二頭は予めジャスミンが買っておいたもので、御者は王都でも働いてもらうフレデイのもう一人の従弟のデイビスだ。

遅れること二日今度はリリーとデイジーが少し目立つように隣の領の領都を目指して朝早くに子爵家の馬車で家を出た。

馬車で隣の領都まで行くと子爵家の馬車は返した。

帰りはこちらで馬車を雇うので心配ないと言ってある。

そうして二人はジャスミンとサラが迎えに来てくれる予定の小さな村まで男装して一人は騎馬で一人は馬車で向かった。

四人はジャスミンのいる村のはずれで合流した。

リリーが騎馬で来た馬は買い取ってある馬なので、そのままリリーが次の宿まで乗っていき、あとの三人は馬車で行くようにした。

次の宿で一泊し王都までそのあと三日かかって、向かったのだった。

リリーとジャスミンは時々騎馬を交代して馬車の前を走りながら騎乗を楽しんでいた。
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