先生は…❤


私たちは抱き締めあったままで、
少しすると、先生は話し出した。


「俺はね、花梨…」




───怖い!!




決定的な言葉を言われると思っていた私は、目を強くギュッと瞑った。





「花梨が大好きなんだよ。」


ああ…。そりゃ、そうだよ。
私よりも大人な金沢先生の方が好きだよね


私だって男だったら、大人の金沢先生の方が…!?


「え?
今、なんて言ったの?」


花梨が好き?


今、確かにそういったよね!?


下を向いてた顔を、先生に勢いよく向けると、
優しく微笑んでいる先生と視線が重なった。


え?ウソ。本当に?


「花梨が大好きだよ」


もう一度、優しい顔でそう言うと、先生は、私にキスをした。


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