言葉はやがて繋ぎ、紡ぎ、 そしてひとつの恋となる。
放課後。

下校のチャイムが鳴り響いて、沢山の生徒達が下校し賑わう本校舎の隣の旧校舎に、私は来ていました。

旧校舎は少し古びていて、数年前に今の校舎に移動になったそう。

今は誰も使う人がいない、静まった場所だ。

何故こんな場所に来たかと言うと…

理由はただ一つ。

朝呼び出された" 彼 "に言われた通りに来ただけ。

でももちろん、目的は忘れていない。

ネタ帳を、絶対返してもらうんだっ…!

「…えっと、ここ…だよね?」

紙には、〘 2年2組教室 〙と書かれていた。

私の目の前の教室も、2年2組。

よしっ…

息を吸い、鼓動を落ち着かせる

ガラッ

「しっ…失礼しますっ…!
ノートを返してもらいに来ましたっ…!」

恐怖から目をつぶってそう叫ぶ。

うぅ…緊張で声が裏返っちゃったっ…!

「あ、よく来てくれたね。」

「…えっ?」

朝聞いた声とは全く違う、優しく明るい声に思わず目を開ける

そこには、輝くオーラを纏った4人の男の子達が揃っていた。

…これは…。

いわゆる、光の住人(陽キャ)というものでしょうかっ…!?

えとっ…どうしたらっ…!

すると、影から朝の黒髪の男の子が現れる

そこで私は意を決し、声を上げた

「ネッ…ネタ帳をっ…!返して下さいっ…!」

「無理。」

そ、即答っ…!

ガーン…と打ちのめされた気分でいると、「こら、意地悪しないよ」と金髪の髪の男の子が叱ってくれていた。

「玲央がごめんね。
君を困らせたい訳じゃないから…許して欲しいな。」

そう申し訳なさそうに微笑む金髪の男の子。

あの金髪の人は優しい人…のかな?

ひとまず、話を聞いてくれる人みたいで良かった…。

ほっ、と胸を撫で下ろす

すると横から大きな影が見え、恐る恐る顔をあげる

「っひゃぁっ…!」

赤い髪をなびかせた、背の高い無表情な男の子が私を見ていた。

び、びっくり…した…。

いつからそこにっ…?

キリッとした目つき。

…ちょっと、狼みたい…?

「こら牙央くん、困らせちゃ駄目だよ〜」

「…怖がらせてねぇ。」

牙央くんって、言うんだ…。

「でも睨んでたよ〜?」

「睨んでねぇ。」

…やっぱり、狼くんだ。

そう思ったのを心の奥に閉まっておこう。

< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
芸能界の卵を育てるために作られた学園で起こる、6人の生徒たちによる愛と音楽の物語 ─── 「皆さんでアイドルになってみませんか?」 星野 紡 hosino tumugi " 人の本質 "を見抜く才能を持つ女の子 所属:プロデューサー科 真面目で仕事熱心な心優しい少女 眼鏡を外すと…? 一ノ瀬 蓮 itinose ren 歌唱力の天才 所属:芸能科 プライド高い俺様男子…なはず? 神楽坂 蒼真 kagurazaka souma 憑依型の演技の天才 所属:芸能科 省エネ系基本無気力 羽鳥 律 hatori ritu 魅せ方の天才 所属:芸能科 あざと可愛い系なインフルエンサーくん 黒崎 牙央 kurosaki gaou ダンスの天才 所属:芸能科 ヤンキー系で見た目も派手なツンデレ(?) 橘 伊織 tatibana iori 楽曲作りの天才 所属:芸能科 優しい王子様系なお兄さん でも実はとある" 悩み "を抱えてる ─── そんな夢も目標も違う問題児(トラブルメーカー)達のデビューを掛けた〘 一大プロジェクト 〙のプロデューサーになってしまいました? 目指せ! 掴め! 夢に向かって一直線に走り続ける、6人の青春ストーリー ─── ※注意事項 ・小中学生向け ・表紙画像はAIです \ 素敵な感想ありがとうございます! / みりい 様 友夜月 様
嫌われ者、No.1目指して努力中!

総文字数/42,476

恋愛(学園)57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「"嫌われ者"でも、この学園のNo.1になれること…証明してあげる。」 ─如月 結音 (きさらぎ ゆの) 容姿や成績も申し分ない彼女だったが… 『"嫌われ者"』 生まれた時からそう呼ばれ続け、学園でもそう罵られ続けた結音。 変わらず陰で生きる… ──なんて、もうしたくない! 「この学園のNo.1を目指します!」 明るく奔放に生きることを決めた、圧倒的なカリスマ性を持つ人たらし主人公。 「君がNo.1とか、馬鹿げてんの?」 ─一条 雅 (いちじょう みやび) クールでオレ様。現生徒会長で、No.2に君臨 「No.1は、僕が手にする。」 ─瀬戸 遥斗 (せと はると) 優しく爽やか。だけど腹黒?な副会長 「あははっ! …嫌われ者はNo.1にはなれないよ」 ─東雲 乃蒼 (しののめ のあ) あざと可愛い。だけど小悪魔?な書記 「お前なんかになれる訳ないだろ。」 ─速水 流唯 (はやみ るい) 口が悪めだけど、根は真面目。会計担当兼結音のクラスメイト 初めは全校生徒から否定され、罵倒される。 でも圧倒的なカリスマ性と唯一無二の魅力、ハイスペックな技術を持って。 目指せ学園のNo.1──! ✦︎✧︎✧✦ 2000PV突破 3000PV突破 4000PV突破
君の" 裏の顔 "は誰も知らない。

総文字数/2,433

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「今日も頑張ろうね」 学園一のモテ男兼リアル王子様 早乙女 湊音 ─ Saotome Minato 幼馴染しか知らない、隠されしその裏の顔は? 「日和って、暖かいよね」 ただのド天然人たらし男でした。 × 「ちゃんとして。ほら、行くよ?」 世話焼きなお人好しな幼馴染ちゃん 白石 日和 ─ Siraisi Hiyori ─── 「…なんで、そんな事平気でできるのよ」 いつも鈍感でド天然な癖に 「日和が好きだから、かな」 そういうことはサラッと言えちゃって 「日和を泣かせるなんてこと、俺なら絶対しないから。」 たまに見せる貴方の" カオ "は、 本当の貴方?それとも偽り? もう、分かんないよ。 勘違いしても、いいのかな。 貴方に会う度 声を交わす度 隣に座る度 貴方という沼に、落ちていく─。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop