DEVOTION
ガバッ——!
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
荒い呼吸を繰り返しながら、私は勢いよく身体を起こした。
額には汗が滲み、首筋を伝って流れ落ちる。
背中も、寝間着が肌に張りつくほど汗で濡れていた。
「……っ、はぁ……はぁ……」
胸が苦しい。
心臓が、うるさいほどに脈打っている。
震える手で自分の胸をぎゅっと押さえて呼吸をゆっくり整えて周りを見渡す。
そこには、見慣れた殺風景な部屋。
胸元を押さえていた手をゆっくりと離す。
視線を落とし、確かめるように自分の手を見つめた。
——血は、ついていない。
あの生ぬるい感触も、赤く染まった掌も、どこにもなかった。
「……夢、か……」