天才料理少女は、恋のレシピを知らない
「おっ、あれは修明の久保田王子じゃないですか」
「なにそれ?」
「さすが杏。やっぱり知らないかあ」
褒められているのか、けなされているのかわからない。
「よその学校の子のことを、知ってる方がおかしいと思う」
「あれだけイケメンだったら、知らない方がおかしいって」
「へー」
「出たよ、この恋愛オンチ。まあ、杏の場合は、恋の前に無頓着を直そうか」
莉子ちゃんが、肩下まである私の髪を指先でつまむ。
「せめて、髪はちゃんと毎朝、といてこようね」
「ぼさぼさじゃないから、よくない?」
「よくないです」
二人で言い合いながら歩いていると、目の端で例の子たちがこっちに向かってきたのが見えた。
思わず、莉子ちゃんの背に隠れる。
「どーも。この子の友人です。立ち話もなんですし、ちょっと場所移動しません?」
「えっ、莉子ちゃんどうして?」
がつんと言ってくれるんじゃなかったの?
「まあまあ。私は、灰色の女子校生活を送る気はないから、この機会を逃さないわよ」
「そんなぁ」
「なにそれ?」
「さすが杏。やっぱり知らないかあ」
褒められているのか、けなされているのかわからない。
「よその学校の子のことを、知ってる方がおかしいと思う」
「あれだけイケメンだったら、知らない方がおかしいって」
「へー」
「出たよ、この恋愛オンチ。まあ、杏の場合は、恋の前に無頓着を直そうか」
莉子ちゃんが、肩下まである私の髪を指先でつまむ。
「せめて、髪はちゃんと毎朝、といてこようね」
「ぼさぼさじゃないから、よくない?」
「よくないです」
二人で言い合いながら歩いていると、目の端で例の子たちがこっちに向かってきたのが見えた。
思わず、莉子ちゃんの背に隠れる。
「どーも。この子の友人です。立ち話もなんですし、ちょっと場所移動しません?」
「えっ、莉子ちゃんどうして?」
がつんと言ってくれるんじゃなかったの?
「まあまあ。私は、灰色の女子校生活を送る気はないから、この機会を逃さないわよ」
「そんなぁ」