義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「こんな綺麗な服、シーラにはもったいないわよ。かわりに私が着てあげる」

 にっこりと微笑んでそう言うと、キリルはシーラの着ている服に目を向けた。そして嫌そうな顔で言い捨てる。

「ああ、それはもう駄目ね、シーラが着てしまっているもの。地味臭さが服に移ってる」

 そう言って部屋を見渡し、キリルは机まで歩くと鋏を手にした。そして、シーラの目の前にやって来ると、有無を言わさずシーラの服に鋏を入れた。ジャキジャキと無造作に鋏で切り刻んでいく。

「な、何をするんですか!」
「シーラの分際でこんな綺麗な服着てるのが悪いのよ?だからシーラに似合うようにボロボロにしてあげてるんじゃない、感謝しなさいな」
「や、やめて……!」
「抵抗するなんて生意気なのよ!大人しくなさい!」

 キリルはシーラの頬を思い切り平手打ちする。大きな音がして、シーラはその場に崩れ落ちた。
 
 片手で頬を抑え唖然とするシーラの腕を掴み、むりやりその場に立たせると、嬉しそうに笑みを浮かべながらキリルは容赦なくシーラの服へ鋏を入れていく。ようやく終わったころには、シーラの服はボロボロで見るも無惨な姿になっていた。



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