義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 深い紺色の瞳が愛おしそうにシーラを見つめている。

「珍しい青い鳥の姿の俺を、シーラは商人へ売りつけることもせず、ただひたすら面倒を見てくれた。食べられそうな木の実を拾ってきてくれたし、あの忌々しいシーラの姉上からも守ってくれた。俺は、シーラと一緒に過ごすうちにシーラから離れがたくなっていたんだ。シーラのことが好きでたまらない。シーラと一緒にいると心が満たされて幸せなんだ。離れたくない、ずっと一緒にいたい、そう思った」

そう言って、ルリウスはシーラの片手の甲にそっとキスを落す。突然のことにシーラが顔を赤らめると、ルリウスは嬉しそうに微笑んだ。

「シーラの姉上がシーラの婚約者を奪ったと聞いて、いてもたってもいられなくなった。俺の体力と魔力はほとんど回復していたし、自力で国に帰れると思ったんだ。シーラへ何も伝えずいなくなってしまうのは辛かったけど、突然人の姿になって驚かせてしまうのもダメだと思ったんだ。だから、こうして正式に君を迎えに来た」

 そう言って、シーラをジッと見つめる。その瞳は溢れんばかりの愛がこもっているのが目に見えてわかり、シーラはまた一段と頬を赤らめる。
 そうして二人が見つめ合っている時、窓の外から馬車の走る音が聞こえて来た。


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