ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
立ち上がったのは、海斗だった。

ざわり、と周囲の生徒たちが息を呑む。

海斗は迷いのない手つきで体操着のシャツを脱ぎ捨てた。

その瞬間、二年B組のスタンドだけでなく、近隣の観客席の視線までもが海斗の肉体に釘付けになった。

「っ……!」

夏凜の喉から息が漏れる。

陽光の下に晒されたのは、競泳のスプリンターとして限界まで水を掻き分け、鍛え抜かれた本物の肉体だった。

太陽に愛されたような、深く滑らかな褐色の肌。

横にまっすぐ鋭角に張り出した圧倒的な肩幅から、骨盤へ向けて驚異的なラインで絞り込まれる完璧な逆三角形のフレーム。広背筋と

大胸筋の無駄のない厚み、そして腕を動かすたびに波打つ上腕三頭筋の硬質な筋。
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