ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
さっきまでプールサイドで海斗の手と重なり合っていた夏凜の手が、いまや別の人の手のひらに委ねられている。


(あいつの……手……)


ガラスの向こうの光景が、まるで一枚の完成された絵画のように海斗の網膜を焼き尽くした。


あまりにも美しく、あまりにもお似合いの二人。


仕立ての良いシャツを着こなす東堂と、プロデュースを極めた夏凜。


そこには、自分などが入り込める隙間など、最初から存在していなかったように感じた。


胸の奥が押しつぶされる。
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