ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「どうかな、かのぴ? 神崎くん、スーツ着ると本物のモデルさんみたいでしょ!」


美玲は誇らしげに笑い、海斗の腕をきゅっと引き寄せる。


海斗は俯き加減に視線を落としたまま、夏凛と目を合わせることはなかった。


その徹底的な拒絶。


あの夕暮れの河原で、クレープを半分こしながら「夏凜、ありがとう」と笑いかけてくれたあの海斗は、もうどこにもいなかった。


海斗の腕の中にいるのは自分ではなく親友の美玲であり、海斗の心の中にあるのは、自分への冷たい猜疑心だけなのだ。

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